トウシューズ関連書籍

今日はポアントについてのカスタマイズ法などが充実した洋書
Pointe Shoes, Tips and Tricks: For Choosing, Tuning, Careをご紹介。

Pointe Shoes, Tips and Tricks: For Choosing, Tuning, Care

ポアントに関する基礎知識
歴史や、構造、製作過程以外に

・カスタマイズ法
ボックスが固すぎる場合のカスタマイズも
ハンマーなどで叩いたり、水やりする以外に、
ドアとその枠の間に挟んで(梃子の原理ね^^;)潰すワザとか
お馴染のシャンクのカット方法以外にも
滑りやすい場合にアウターソールにカッターで浅い切れ込みを入れたり
ポアント用のスクレーパーを使って滑り止め加工したり
ソールをより自分の足にフィットさせるためのかがり方
シューズが大きすぎたり、小さすぎたりした時の調整法
踵が深すぎたり、浅すぎたりした場合のカスタマイズ方法などなど。

・リボンの結び方のバリエーション2種
あとは基本的なリボンのつけ方以外に
Pull-through techniqueとして
リボンを縫い付けるのではなく
側面のDrawstringの縫い目の際にスリットを開けて通し
更にリボンの甲にあたる部分にスリットを開けて
リボンがクロスする部分を通すというワザ。
(↑文章だと表現しきれない^^;)
他に、マジックテープを使ったリボンのつけ方。

・cannibalised shoes
使い古しのポアントなどを加工して
靭帯、腱と筋肉を鍛えるために
ポアントからソールなどいくつかのパーツを外したシューズを
レジスタンス・トレーニングのツールとして使う方法。

・トウシューズの染色方法やクリーニング?の仕方

・ポアントワークを洗練させるための
足底筋などを鍛えるためのエクササイズ法を始め
リラグゼーション法なども含んだ様々なエクササイズ

他に爪の切り方、テーピングの仕方まで網羅。

新書館から「新版 知ってる?トウシューズ」という本が出ていて
私はそれは全く目を通したことが無いので比較はできないけれど
洋書でも、280を超える写真やイラストが充実しているので
書かれていることは殆ど辞書をひかなくても把握でき
ところどころ挿入されたChristina NORSTRÖM BLANKSTEIN
ダンスアートが素敵だし
私はカタログ的な要素は不要なので
個人的には、どうせ持つなら
カスタマイズ法に重きを置いたこっちの方がいいなという感じ^^;

あと、ポアント関係ではお馴染のボルドーさんのサイト
ポアント&シューズ・フィッティング・ルームが本になっている♪

ポアント・フィッティング・ルーム―ピッタリなトウシューズの選び方

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踊る身体のディスクール

久々に読み応え感のあるバレエ関連書籍・・・

踊る身体のディスクール

踊る身体のディスクール

舞踊における身体にこんな切り口があったのかと
大変興味深い内容。

いったいどんな切り口かと関心を持たれた方のために
私の拙いレビューにするより
目次だけ記した方が
はるかに参考になる気がするので^^;
取り急ぎ、以下にメモしておこうと思う。

第1章 表現・身体・メディア
 1.舞踊は物質表現である
 2.表現は異化作用を伴う
 3.表現はメディアの表層に現れる
 4.表現はモノを媒体に変える

第2章 二十世紀的視座から舞踊史を読む
 1.作家とメディアの接点
 2.舞踊譜はなぜ使われないのか
 3.プリスクリプションとしての用語と変化態としての舞踊
 4.創作芸術としての舞踊

第3章 バレエ用語とバレエ言語
 1.バレエ用語
 2.「パ」について
 3.パの命名法
 4.パの捉え方
 5.パの意味論
 6.パを修飾する用語
 7.バレエの空間
 8.バレエの身体―その右と左
 9.バレエの身体―その前と後ろ

第4章 バレエ言語の変遷
 1.バレエ用語からみたバレエ語彙の変遷
 2.動詞名称ののパの変遷
 3.変化態としての舞踊
 4.舞踊譜からみたバレエ言語の変遷―時間・空間から身体へ
 5.記譜記号からみたバレエ言語の変遷―舞踊語彙から身体メディアへ

第5章 「切る」ことをめぐって クペの概念
 1.動きを切る
 2.バレエ用語とその解釈にまつわる問題点
 3.踊りの息継ぎ―16、17世紀
 4.歩を切断する―18世紀
 5.分節の組み換え―19世紀
 6.形と形の挟間で―20世紀
 7.「切る」ことの意味

第6章 身体・時間・表現 タンの概念
 1.パとタン
 2.タン、タクト、ムーヴマン
 3.触れることと時間―タクトの概念
 4.時間の分割から立ち上がる感情―ムーヴマンの概念
 5.存在時間としてのタン
 6.バレエにおけるタンの概念の誕生―17~18世紀
 7.タンの概念の広がり―18~19世紀
 8.タンの概念の破綻―20世紀
 9.表現としてのタン

第7章 佇まいとしての身体
 1.アチチュードとアラベスク
 2.エファッスマン
 3.エポールマンとオポジション
 4.エポールマンのその後
 5.オポジションのその後
 6.エポールマンとスタジオ舞踊

第8章 表現主義とラバン舞踊記譜法の構想
 1.表現舞踊と表現主義
 2.タンツ・テアター
 3.シュリフト・タンツ
 4.ラバン舞踊記譜法の構想

第9章 プリスクリプションとしての記譜と二〇世紀舞踊の展開
 1.ストラクチャード・インプロヴィゼーション
 2.コンタクト・インプロヴィゼーション
 3.ジェネレータとモディファイア
 4.コンポーズド・インプロヴィゼーション/インプロヴァイズド・コンポジション
 5.チャンス・オペレーション
 6.二〇世紀の舞踊の身体

第10章 タンの概念のその後
 1.タクトからの離脱
 2.数的リズムとマルチレイヤーシステム
 3.偶発的同時進行性
 4.磁気テープとストップ・ウォッチ
 5.ミニマル
 6.舞踊と音楽

第11章 ヴァリエーションの概念
 1.舞踊における「ヴァリエーション」の概念を捉えなおす
 2.自然のヴァリエーション/技法としてのヴァリエーション
 3.舞曲にみられるヴァリエーション概念
 4.舞踊の動きのヴァリエーション
 5.創作技法としてのヴァリエーション
 6.巡るヴァリエーション概念

第12章 制作における分業とその変遷
 1.メートル・ドゥ・バレエとコレオグラフ
 2.バレエマスター/ミストレスの仕事
 3.メディア作家としての振付家

日記の関連記事
リヴァース 「踊る身体のディスクール」から
Temps

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Aurora

結局、映画館では見そびれてしまったのだが
やっと、DVDで観ることが出来た。

オーロラ デラックス・エディション

ニコラ・ル・リッシュをはじめマリ=アニエス・ジロなど
オペラ座のダンサーが数多く出演し
ダンスシーンも多くて見ごたえがあったし
オーロラ役のマルゴ・シャトリエも
William Bouguereauの描く精緻で甘美な世界の中の人物のよう
映画全体が
本当に絵画を観ているような美しい映像。
カロリン・カールソンの振付も良く
近年見たバレエ関連の映画の中では
「しあわせ」と並んで印象に残った作品。
どちらも、描写の美しさと
抑制の利いた哀しみや切なさが
「愛」の周りで美しく流れ続け
その余韻がずっと残るような映画だ。

しあわせ

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ロイヤルバレエスクール・ダイアリー

ロイヤルバレエスクール・ダイアリー (1) エリーの挑戦
ロイヤルバレエスクール・ダイアリー (1) エリーの挑戦

ロイヤルバレエスクール・ダイアリー (2) 信じて跳んで
ロイヤルバレエスクール・ダイアリー (2) 信じて跳んで

ロイヤルバレエスクール・ダイアリー (3)パーフェクトな女の子
ロイヤルバレエスクール・ダイアリー (3)パーフェクトな女の子

ロイヤルバレエスクール・ダイアリー (4) 夢をさがして
ロイヤルバレエスクール・ダイアリー (4) 夢をさがして

ロイヤルバレエスクール・ダイアリー (5) トップ・シークレット

ロイヤルバレエスクール・ダイアリー (5) トップ・シークレット

ロイヤルバレエスクール・ダイアリー (6) ステージなんかこわくない
ロイヤルバレエスクール・ダイアリー (6) ステージなんかこわくない

ロイヤルバレエスクール・ダイアリー (7) 新しい出会い

ロイヤルバレエスクール・ダイアリー (7) 新しい出会い

ロイヤルバレエスクール・ダイアリー (8) 恋かバレエか
良い子のみなさん、バーに乗ってはいけません^^;(爆)

ロイヤルバレエスクール・ダイアリー (8) 恋かバレエか

この8巻でこのシリーズは完結するが
美装ケース入り8巻セットというのも出たらしい。
バレエ好きのお子さんへのギフトなどには良いかも。

ロイヤルバレエスクール・ダイアリー 全8巻セット[美装ケース入り]

アレクサンドラ・モス (著), 阪田 由美子 (翻訳)
草思社 (2006/9/20~)
各\880 (税込) 

草思社のページ
http://www.soshisha.com/book_wadai/35ballet/index.html

児童書ですが、
バレエのレッスンやオーディションの様子はむろんのこと
新しい環境に入っていく中での不安や戸惑い
そしてそれを受け入れる周囲の空気まで
繊細に描写されていて
まるで自分がその時間・空間にいる気がしてきます。
今まで読んだバレエの物語の多くは
少々時計を巻き戻して、
その時代のイメージを重ね合わせるような感じでしたが
この物語ではインターネットやメールといった
現代を感じさせる言葉も出てくるので、
余計リアルな感じがするのかもしれません。
気がついたら、「エリー頑張って!」と
時に母が娘を見守る視点で応援したり
時にタイムスリップして自分自身が
この10歳の少女になったかのようにドキドキとしながら
すっかり物語の世界に惹き込まれている自分がいました。

060922_192901 バレエ用語が出てくるページでは
左のような可愛いイラストが描かれていて
バレエの経験の無い方や、初心者の方でも
イメージしやすいと思います。

そして、バレエだけでなく
オックスフォードの街並みや
ロイヤル・バレエスクールの佇まいに思いを馳せながら
人間味溢れる周囲の人々の魅力にも心惹かれますし
父を幼い頃に事故で亡くし
母もある病気を抱えつつの母子家庭という環境の中で
母の身体を気遣い、漠然と不安も感じながら
揺れ動く少女の心が
物語の奥行きを広げています。

1巻を読み始めて、そう時間も経たないうちに 
「食べるように、息をするように、眠るように、バレエをした。」
この少女の成長を見届けたいという気持ちになっていました。
そして、資質や実力を問われる
バレエという厳しい側面を持つ世界の中で
時に摩擦があったり、技術の習得がままならなずに
気持ちがへこんだりしながらも
屈折したりせず人の優れた面を素直に受け止め
それを前向きに転換し、
周囲を調和に導いていくエリーの姿には
とても清々しさを感じますし
そうした「厳しさ」の描き方にも
作者のバレエとバレエに関わる人々への
深い愛情が感じられます。

ソフトカバーでコンパクトにまとまっていますので
持ち歩くにも便利です。

お子さんはもちろん、大人の皆様にも
ぜひお薦めしたい本です。

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アレクサンダー・テクニークの学び方―体の地図作り

アレクサンダー・テクニークの学び方―体の地図作り
アレクサンダー・テクニークの学び方―体の地図作り
バーバラ・コナブル
片桐ユズル・小山千栄訳
誠信書房(1997)
2,625円

今まで何冊かアレクサンダー・テクニーク関連の本は読んでいるが
私個人的にはこれが一番面白かった。
ボディマッピングを手がかりにして
アレクサンダー・テクニークを学ぶというもので
音楽家、ダンサー、演劇家など
パフォーマンス関係者に評判がよいというのも頷ける気がした。

努力を要するのは、体を感じているときではなく
体を感じていないときである

という言葉が印象的だった。

また、巻末の付録には
「あなたがダンサーなら」という記事があり
所謂「引き上げ」という(本では「ひきしめ」となっていたが)
イメージがもたらす
間違った緊張パターンについて触れられており
自分の立ち方について再考してみるのに
有益なヒントがあると思った。

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